2015年7月28日火曜日

新作エターナルのご紹介

 新作エターナルの販売を開始しましたのでご案内させていただきます。
 本作品は前編後編の二分立てになっており、いちおうエンジェルの続編と謳ってはおりますが、基本的にはエンジェルとは独立した作品であり、エンジェルを読まなくとも特に問題はありません

※なお前編のみ無料で配布させていただきますので、気軽にダウンロードして下さい。


 ではさっそく紹介文から――



 ついにあの《エンジェル》の続編が登場!
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 時は西暦二三二〇年――
 滅亡の危機から脱して三百年、人類は驚くべきスピードで科学技術を発展させ、そしてついに不老不死を手に入れた。
 もはや怖れるものなど何もない――そんな折、彼らは惑星ニビルの接近を知る。
 何を隠そう、そのニビルこそが、彼ら人類を創造した神々の住む惑星に他ならなかった。
 そして創造主との再開を前にして、あろうことか人類は、とんでもないことを画策し始めた――
 創るもの、創られしもの、生命の糸が複雑に絡み合い、神話の世界がいま、新たな叙事詩を壮大なスケールで綴る――
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■ページ数(40字x16行換算)
 前編:150ページ
 後編:150ページ



 前作エンジェルでは想像の中での神々との争いをテーマにしましたが、本作では舞台は三百年後に移り、いよいよその神々が人類の前に姿を現わします。
 そのころ神々の降臨を察知した人類はその神々を敵対視し、彼らと争うことを決意します。しかもあろうことか自分たちに似せて知的生命体=ヒトを創造し、その知的生命体にその戦に当たらせることにしたのです。

 神々人間ヒト――創るもの、創られしもの、それぞれがそれぞれの思いを胸に抱き、そこには種を超えた憎悪が生まれ、その一方で友情も芽生え、際限のない生命の循環を永久に繰り返していく――

 本作品はそんな永遠の循環の中で起こった、とある小さな物語を綴ったものです。


2015年7月8日水曜日

ギリシャはユーロを離脱するのか?

これまでのツイートから――











これから――

 ギリシャがユーロを離脱することはまず避けられないだろう。 これは彼らが国民投票で緊縮策にNo.を下した時点でほぼ決定したことであり、言い換えればギリシャの国民がそれを自ら選んだわけである。
 唯一残留する可能性があるとすれば、それは国民投票の結果をリセットし、再び緊縮案を100%受け入れることであるが、それはチプラス首相が自らの責任を認め、退陣することを意味するわけで、まず期待できそうにない。

 ではユーロからの離脱はどのようにして起こるのか?

 ユーロからの離脱は恣意的にではなく自然発生的に起こるのではないかと思われる。すなわちこの先数日でギリシャ国内の通貨(ユーロ)が枯渇し、公務員給与や年金の支払いが不能に陥る。ギリシャは価値の流動性を確保するため、やむなくユーロに変わる何かを発行しなければならなくなるだろう。その「ユーロに変わる何か=新通貨」が流通し始めたとき、それがすなわちユーロからの離脱を意味するのだ。

 その先はたいそう悲惨な結果が待っているに違いない。新通貨の価値はみる下落し、数分の一から十分の一にまで暴落するかもしれない。通貨価値の下落はそのまま所得水準の下落を意味し、その結果物価が異様に高騰し、未曾有のインフレに見舞われるだろう。生活必需品を入手するにも大変な出費を強いられるようになるのだ。

 この先欧州各国の対ギリシャ政策は、人道的支援へとシフトするのではなかろうか。すなわち彼らが最低限の生活を確保し、治安を維持し、国が難民で溢れることのないように、各国が人的、物的に、救済の手をさしのべることになるだろう。これが彼らの言った「尊厳」であるとすれば、なんとも皮肉な話である。