2018年12月26日水曜日

新作予告

2019年、1月5日、いよいよ新作を発表します。今回発表するのはシリーズもののその第1話。
派手なアクションも、激しい熱愛も、手に汗握るスリルもありませんが、日常の些細な出来事に不器用に、しかし真摯に立ち向かう主人公を通じて、ときには切なく、ときには心温まる、そんなビタースィートな物語をお届けできればと思います。
では以下その紹介文を――



【明日に乾杯! その男、フリーター以上探偵未満 自称『便利屋』】

矢吹健一は横浜・伊勢佐木町に事務所を構える、自称『便利屋』である。
ペットの預かりから探偵に至るまで幅広くこなす、よく言えば万能、悪く言えば専門性に欠ける何でも屋。しかしどこにでもいる平凡な男のように見えてじつは彼には人にはない独特の性癖があった。
まるでこの世の不幸を一人で背負ったかのような異常なまでのネガティブ思考――
毎日が後悔の連続である。
そんな彼のもとにとある女性が仕事を持ちかける。それはすでに解決したはずの横領事件の再調査。
二つ返事で引き受けた彼はさっそく仕事に取りかかるが――

少し間の抜けた愛くるしい助手、男勝りのかつての後輩、方や気難しい初老の、方や生真面目で若い二人の刑事、そして清楚でいながらどこか妖艶な雰囲気を醸すバーのママ。
そんな個性的な面々に助けられながら、矢吹は難題に立ち向かう。そして損得考えずに行動した後は、いつも耐えがたい後悔の念に苛まれる。しかしその絶望的な思いの中にも、彼は微かな希望を明日に見出すのだった――

----------------------------------------------------------------------------------
自虐癖のある便利屋稼業の男、矢吹健一。その彼が繰り広げる切なくも心温まる顛末記。
そのシリーズ第一話、『路傍に咲く一輪の野花』

 ※完全書き下ろし、amazon限定、初公開
 ※ページ数:約160ページ(40字 x 16行の文庫本換算)

2018年7月17日火曜日

6月のKENP、及び過去推移のご報告

KU(Kindle Unlimired)が開始されてから先月(6月)までのKENPの推移の報告になります。
ご覧の通り、一度は失速したかに思えたKENPですが、5月、6月と盛り返し(少し無理して見れば)再び上昇基調にあるようにも思えます。
新作を発表したわけでもなく、なにか特別なイベントを打ったわけでもないので、おそらくこれは単純に電子書籍市場が拡大していることの表れかと思われます。
そして電子書籍の最も素晴らしいところ、すなわち過去に出版した作品をいつまでも購読可能な状態にしておくことが可能だということが大きく寄与していると考えられます。
紙の書籍であれば旬を過ぎれば書店から消えて購読が困難になるところですが、電子書籍であれはいつまでも購読可能で、的確なキーワードで検索すれば過去作品もすぐに見つけることができるのです。
いっときの努力が未来永劫に亘って何かしらの恩恵をもたらしてくれるという面においても、電子書籍は素晴らしい媒体であると改めて感じた次第です。