2012年11月26日月曜日

ワンダーランドから一節

発売間近の愚作、『ワンダーランド』から一節。

『レイ、悔しい気持ちはよくわかる。でも、憎しみからは何も生まれないよ。それでもレイが魔界へ堕ちると言うのなら、パパは止めない。でもその時は、パパもレイと一緒に魔界へ堕ちるからね』

キャッチコピーを再考

少し大げさだし、長すぎる気もする。
『渇きを癒す、珠玉のファンタジー』
に変えよう。

2012年11月25日日曜日

ワンダーランドのキャッチコピー

ワンダーランドのキャッチコピーを思い付いた。今回は表紙に帯を付け、このキャッチコピーを記すことにしよう。

『満を持して世に放つ、珠玉のファンタジー。忘れかけていた清廉な涙が、あなたの頬を濡らすに違いない。

2012年11月24日土曜日

路線変更、ワンダーランドを公開します

ハンターの発売を遅らせることにした。代わりに、「ワンダーランド」を先に発売します。推敲しながら、不覚にも目頭が熱くなってしまった。早ければ来週末、遅くとも再来週には公開。大人になって忘れてしまった、いや、合理主義と即物主義に揉まれて捨ててしまった「無垢な愛」を、おとぎ話にも似た幻想的なファンタジーの世界で描きます。乞うご期待。

2012年11月21日水曜日

新作公開!

来週末、愚輩の最高の自信作である「ハンター」をアマゾンにて発売します。テーマは、「愛」。不老不死と荒んだ資本主義経済を題材に、即物的価値観にメスを入れる、いや、入れたつもりの幻想小説です。買って下さいとはいいません。ぜひ、試し読みを!

2012年11月18日日曜日

電子書籍比較 その2

 電子版と間違えてポチッた小説がアマゾンから届いた。浅田次郎の「椿山課長の七日間」だ。そして読み始めてすぐに違和感を覚えた。ここのところ電子書籍しか読んでいないせいである。その違和感の最大の原因は、文字サイズだ。小さすぎるのだ。疲れて仕方がない。

※文字サイズは敢えて大きめに設定。もっと小さくても問題なく読める。

 違和感のもう一つは、これは確信はないけれど、おそらくコントラストだと思う。目を寄せなくて文字が飛び込んでくる電子書籍に比べて紙媒体の場合は、そう、”積極的に読みに行かないと読めない”といった感じなのである。そしてその違いは読書環境が暗くなる程に顕著になる。


 個人的には、もう紙媒体には戻れそうにない。

電子書籍比較

ふと思いつき、iPodで電子書籍を試してみることにした。驚いた。ぜんぜんいけるではないか。
※サンプルは愚輩の作品「出来損ないの天使」

使用しているアプリはKindleであるが、文字サイズも自由に変更できる。もう専用端末(小生が使用しているのは楽天のKobo)などくそ喰らえ、である。電子ペーパーに比べて反応は早いし、小さくて軽いし、解像度も高い。そして何より、「専用でない」ところが良い。

ちなみに、小生の保有する電子書籍が閲覧可能な端末を3種、並べてみた。
奥がiPad、左がKobo、右がiPodである。

Koboを買ってからというもの、紙媒体の小説は一切読まなくなった。それほど便利なのである。何十冊もの本をカバンに仕舞う必要のないことを考えると、革新的ともいえる。しかも扱いやすい。片手で持って、片手でページがめくれる。しおりも不要だし、意味不明な単語を調べる辞書機能までついている。
これは小生の勝手な予測であるが、近い将来、紙媒体の小説は激減するに違いない。音楽業界でのCDのように。

2012年11月17日土曜日

進化論と創造論

 最近、生物進化論に対する誤解が他見されるように感じる。進化論は、環境に順応しながら生物が変化していくことでは決してない。無作為に突然変異を繰り返しながら、たまたま環境に適合した者だけが生き残るという、いわゆる多様化と選別なのだ。
 仮にもし、環境に順応するのであれば、それはもはや進化論ではない。変化した環境に適合するように予め何らかの仕組みが組み込まれていなくてはならない。それはすなわち、創造論なのである。複雑な仕組みを組み込んだ何者かがいて、その何者かに想像されたと考えなければ、理屈が合わないのだ。
 僕はアンチ進化論者である。言い換えれば、創造論信奉者と言うことになる。その創造主が皆の言う神なのかどうかは知る由もないが、アルコールでどろどろに溶けた脳内を様々な妄想が駆け巡り、凡そ有り得もしない世界を夜毎徘徊しているのである。

2012年11月12日月曜日

「ハッピーリタイアメント」

浅田次郎の「ハッピーリタイアメント」を拝読中であるが、これまた秀作である。かたぐるしい表現とくだけた表現が、まるで二重人格者の脳内のように小気味良く入れ替わる。著者が狙ってやっているのは見え見えなのだが、そこに全く嫌味が感じられない。天才ならではの技なのである。この中で、過去に借金を踏み倒し、今は文壇の重鎮という作家が登場するのであるが、きっとこれは浅田巨匠に違いないと、勝手に決めた。

2012年11月10日土曜日

推敲は難儀である

アマゾンでの公開に向けて、二年前の作品を推敲中。今週末で仕上げるつもりだけど、かなり難しそう。

2012年11月4日日曜日

追憶の彼方

すえた臭いの滲みついた薄暗いジム、中綿もすっかり潰れてぺしゃんこになったグローブ。かつて僕は、キックボクシングという狭い世界の中で、貴重な青春の滾りをぶつける若者たちと共にいた。名誉や富とは無縁のマイナーなスポーツ、いや、スポーツという言葉などまるで似合わない、野暮で武骨な殴り合いだ。しかしそこで出会った若者たちはとても青臭く、か弱く、それでいてとても輝いていた。嘘の付けない、世渡りべたの愛すべき仲間たち。僕にしたって、今よりは少しはましだったかもしれない。強くなること、目的はただそれだけの世界で、お互いの魂を雄たけびを上げながらぶつけ合った。もう二度と戻ることのできない、古き良き、無垢な時代の想い出でである。