みなさん、彼誰時(かわたれどき)という言葉をご存じでしょうか? そう、朝方のまだ暗い時間帯を表わす言葉ですね。その語源は、まさに字のごとし、暗くて彼が誰だかわからない、から来ているのですが、それなら夕方だって同じじゃないか、と思うわけです。
ビンゴ!
じつは彼誰時は、かつては朝方だけではなく、夕方の薄暗い時間帯を指す言葉としても使われていたのです。しかしそのうち夕方の方は他の言葉に譲り、もっぱら朝方のみに使われるようになったわけですね。ではその譲った、夕方を指す言葉とはなんでしょうか?
そう、黄昏です
皆さん、この黄昏と言う言葉、その語源をご存じですか? これが実に面白いのです。黄昏は、誰そ彼(たそがれ)がその語源で、その意味は、誰ですかあなたは、と訊ねるほど暗い頃合い、というものなのです。
彼誰時と同じじゃないか (`へ´)フンッ!
ご立腹もごもっとも、けっきょくどっちも、彼奴(あやつ)は誰じゃ、と言うわけです。
言葉って面白いですね。ちなみにまだ薄暗い朝方を表わす言葉としては、他に、
明け方、暁、曙、黎明、東雲
と言った言葉が、また夕刻を表わす言葉としては、
夕暮れ、夕べ、薄暮、逢魔時、日暮れ、夕さりつ方
等々、色々ありますから、都度使い分けると変化を付けられて良いかもしれません。えっ、覚えられない?
覚える必要なんてありません
もしあなたが日本語入力ソフトにATOKをお使いなら、たとえば夕暮れと入力して(漢字に変換してください)、次にCtrlキーとTabキーを同時に押せば、あら不思議! ATOKの連想変換機能が働いて、同義語を、これでもかと表示しますから。
えっ、その操作も覚えられない?
困った人ですね。そういう人は、もうこれしかありませんね。そう、CtrlキーとTabキーの色を変えるのです。このように。
では、今回はこれにてお終い。
2014年11月30日日曜日
「色」を用いた色々な慣用句 #言葉のお勉強
さて今回は、標題のとおり「色」という文字を使った表現、その中でも特に人の表情や、さらにはその奥に潜む感情を表わす慣用句についてです。
ではここで質問です。あなたは彼女とのデートをすっぽかし、その上謝るどころか、「てめーみてえなあばずれとデートなんて出来るわけねえだろーが!」と悪態をつきました。すると彼女は顔を真っ赤にして激昂しました。このときの彼女の様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
答えは、そう、「色をなす」ですね。いわゆる、ムカつくってやつです。
では続けて第二問。あなたは自動販売機でジュースを買おうと、ポッケから財布を取り出しました。そして百円玉をつまんで、震える手でそれを挿入口に運びました。ところが。。。アーッ! なんと百円玉が滑って落ちて、地面を転がり、排水溝の中に消えてしまったではありませんか! このときのあなたの様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
答えは、もうおわかりですね。そう、「色を失う」です。
では最後の問題です。毎日ブラブラ無為に過ごしていたあなたですが、両親に責められ、渋々仕事を探すことになりました。そして応募した会社の面接が、いよいよこれから始まります。さあ、気合いを入れて、凜々しい姿で臨みましょう! と、このときのあなたの様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
はい、そうです。「色を正す」です。
とまあ、色を使った色々な慣用句をご紹介させて頂きましたが、まず僕は、これらの表現を使うことはありませんね。理由は簡単、直感的でない、からです。
「彼女は色をなして責め寄った」
なんだか言葉が浮いている感じがします。これならば、「彼女は顔を真っ赤にして、唾を飛ばした」のほうが、臨場感に溢れていていいじゃないですか。少なくとも僕はそう思うわけです。まあ、美しさという点では、前者の方が勝っているのかもしれませんが。
「僕はスピーチを前にして、色を正した」
こうなるともう、何を言っているのかさえよくわかりませんね。僕だったら、「僕はスピーチを前にして、無理やり真顔をこしらえた」と書きたいところです。
とまあ最後の最後に、あまり役に立つことはないだろうという、とても残念な落ちになってしまいました。
ではここで質問です。あなたは彼女とのデートをすっぽかし、その上謝るどころか、「てめーみてえなあばずれとデートなんて出来るわけねえだろーが!」と悪態をつきました。すると彼女は顔を真っ赤にして激昂しました。このときの彼女の様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
答えは、そう、「色をなす」ですね。いわゆる、ムカつくってやつです。
では続けて第二問。あなたは自動販売機でジュースを買おうと、ポッケから財布を取り出しました。そして百円玉をつまんで、震える手でそれを挿入口に運びました。ところが。。。アーッ! なんと百円玉が滑って落ちて、地面を転がり、排水溝の中に消えてしまったではありませんか! このときのあなたの様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
答えは、もうおわかりですね。そう、「色を失う」です。
では最後の問題です。毎日ブラブラ無為に過ごしていたあなたですが、両親に責められ、渋々仕事を探すことになりました。そして応募した会社の面接が、いよいよこれから始まります。さあ、気合いを入れて、凜々しい姿で臨みましょう! と、このときのあなたの様子を、「色」を含む慣用句で言い表してください。
はい、そうです。「色を正す」です。
とまあ、色を使った色々な慣用句をご紹介させて頂きましたが、まず僕は、これらの表現を使うことはありませんね。理由は簡単、直感的でない、からです。
「彼女は色をなして責め寄った」
なんだか言葉が浮いている感じがします。これならば、「彼女は顔を真っ赤にして、唾を飛ばした」のほうが、臨場感に溢れていていいじゃないですか。少なくとも僕はそう思うわけです。まあ、美しさという点では、前者の方が勝っているのかもしれませんが。
「僕はスピーチを前にして、色を正した」
こうなるともう、何を言っているのかさえよくわかりませんね。僕だったら、「僕はスピーチを前にして、無理やり真顔をこしらえた」と書きたいところです。
とまあ最後の最後に、あまり役に立つことはないだろうという、とても残念な落ちになってしまいました。
「なおざり」と「おざなり」 #言葉のお勉強
みなさん、意識して使い分けていますでしょうか?
なおざり(等閑)
おざなり(御座成り)
この2つの言葉、なんとなく語感や意味が似ているので混同しがちですが、じつは大きな違いがあります。
なおざりは、いわゆる放置プレーというやつで、ほとんど何もしないで放っておくことですね。この「等閑」という単語は、じつはれっきとした漢語で、「とうかん」と読みます。意味はなおざりと同じで、おそらく「なおざり」にこの漢語を当てたものだと思われます。このなおざり、とても古くからある言葉のようで、少なくとも平安時代には広く使われていたようです。
一方のおざなりはというと、こちらは比較的新しい言葉で、最初に見られるのは江戸時代のようです。意味としては、「テキトーでいいっしょ」ってやつで、誠意なく適当に済ませる、という意味ですね。語源としては、太鼓持ちがお座敷にお呼びがかった際に、客によって扱いを変えることから、つまり、「御座なり」 に済ませる、ことから来ているという説が有力らしいです。もちろん其の真偽は僕の知るとことではありません。其の時代に生きていたわけでないのですから、あたりまえですね。
ところで、この2つの言葉を巡ってはいろいろと面白い話があって、その語感と意味の近似性から、一方がもう一方から音転して生じたものだと説く人もいるようです。ただその人は「おざなり」⇒「なおざり」説を主張しておられ、これはそれらの言葉の出生の順序からして明らかに間違いだと思われます。でも、逆なら十分にありえそうです。つまり、江戸時代、当事すでに一般的であった「なおざり」という言葉をもじって、御座なりという言葉が生まれた。。。
まあ今となってはなんとでも言えることですね。なにしろその言葉をつくった本人がいないわけで、誰も真偽のほどを確かめようがないわけですから。
なおざり(等閑)
おざなり(御座成り)
この2つの言葉、なんとなく語感や意味が似ているので混同しがちですが、じつは大きな違いがあります。
なおざりは、いわゆる放置プレーというやつで、ほとんど何もしないで放っておくことですね。この「等閑」という単語は、じつはれっきとした漢語で、「とうかん」と読みます。意味はなおざりと同じで、おそらく「なおざり」にこの漢語を当てたものだと思われます。このなおざり、とても古くからある言葉のようで、少なくとも平安時代には広く使われていたようです。
一方のおざなりはというと、こちらは比較的新しい言葉で、最初に見られるのは江戸時代のようです。意味としては、「テキトーでいいっしょ」ってやつで、誠意なく適当に済ませる、という意味ですね。語源としては、太鼓持ちがお座敷にお呼びがかった際に、客によって扱いを変えることから、つまり、「御座なり」 に済ませる、ことから来ているという説が有力らしいです。もちろん其の真偽は僕の知るとことではありません。其の時代に生きていたわけでないのですから、あたりまえですね。
ところで、この2つの言葉を巡ってはいろいろと面白い話があって、その語感と意味の近似性から、一方がもう一方から音転して生じたものだと説く人もいるようです。ただその人は「おざなり」⇒「なおざり」説を主張しておられ、これはそれらの言葉の出生の順序からして明らかに間違いだと思われます。でも、逆なら十分にありえそうです。つまり、江戸時代、当事すでに一般的であった「なおざり」という言葉をもじって、御座なりという言葉が生まれた。。。
まあ今となってはなんとでも言えることですね。なにしろその言葉をつくった本人がいないわけで、誰も真偽のほどを確かめようがないわけですから。
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