2012年11月12日月曜日
「ハッピーリタイアメント」
浅田次郎の「ハッピーリタイアメント」を拝読中であるが、これまた秀作である。かたぐるしい表現とくだけた表現が、まるで二重人格者の脳内のように小気味良く入れ替わる。著者が狙ってやっているのは見え見えなのだが、そこに全く嫌味が感じられない。天才ならではの技なのである。この中で、過去に借金を踏み倒し、今は文壇の重鎮という作家が登場するのであるが、きっとこれは浅田巨匠に違いないと、勝手に決めた。
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