今から13年前のエンターテイメント大作である。13年という月日が小生の記憶をすっかり奪い去り、まるで初めて観る映画であるかのように新鮮な気持ちで没入することが出来た。
南北戦争の時代を背景に、少しレトロ風味で味付けをした、ハイテク機器が所狭しと暴れ狂う稚拙とも思えるばかばかしいストーリー。そして生々しい人間の性。それを二人の名優が素敵なドラマに仕立てあげている。
ウィル・スミスにケヴィン・クライン。観る側の人間の期待を知り尽くした俳優ならではの秀逸な演技、エンターテイメントとは何かを極めたこの二人でこその、名演技である。
映像も素晴らしい。少し褪せた色使いに写実的なカメラアクション、ギトギトしがちな展開を絶妙に中和し、見る者に不快な重荷を背負わせない。
刹那も涙もまるでないのだけれど、これもまた、エンターテイメント。
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