5月5日、文学フリマに出店します。犬吠埼さんや幻夜さんと並んでの出店ですよ。
標題のとおり、紙の本を作ったよ。もちろん本屋に並べてもらうというわけじゃなく、来る5月5日の文学フリマでの販売用に。(まあ個人的にISBNを取得しているので販売できないこともないのだけれど)
ところがつくると決めたのはいいけれど、初めてのことでわからないことだらけ。そして当然のように悩んだのが依頼先。そこでいくつか重要項目を整理してみたぜ。
1.できるだけ自動で製本まで可能(問い合わせをしたりあれこれとやりとりをするのが煩わしいので)
2.少数から発注可能
3.安い
4.表紙はカラー
5.短納期
そして調べる内に、意外なことを知ったんだ。それはテクノロジーの進化。なんと最近は印刷機がすっかり進化していて、オンデマンド印刷というのがあたりまえのように行われているらしい。これのすごいところは、安価で、少数から、しかも高速に製本できること。まあじつは僕はあまり信用していなくて眉唾で考えていたんだけれど、後ですこぶる驚かされることになるのだ。
で結局選んだのが、製本直送.com。(
ではさっそくデータの作成を。入稿フォーマットはPDF。ここに限らず、僕の調べた限りでは、だいたいどこもPDFのよう。一枚目に表紙絵を、そして最後のページに裏表紙絵を入れるらしい。(裏表紙は白紙でもいいらしいけれど、絵を入れても値段が変わらないのでこの際だからつくることにした)
とここでまた悩むことに。そう、本のサイズ。途方に暮れているとき、ふとあることを想い出した。それは昨秋の文学フリマ。そこでの戦利品を引っ張り出して眺めてみる。
これだ!
それは、幻夜軌跡さんの「コンビニの戦士たち 外伝」。 B5サイズで上下段の2段組。これならページ数も節約できるし、存在感も申し分なし。よし決めた!
とここでまた問題が
上下2段組の原稿なんてどうやってつくるんだよ……。無理もない、なにしろKDP以外に縁のない僕は、そんな複雑な原稿なんてつくったことが一度もないのだ。しょうがないからGoogleで検索しながら試行錯誤を繰り返す。そして――
なんだ、簡単じゃネエかよ
まあ別に僕がエラいわけでも何でもなくて、たまたま使っているワープロソフト「一太郎2013玄」がその機能を持っていただけなんだけどね。
で今回作成したのが以下3作。
1.除妖師
2.殺人は、甘く切ない薔薇の香り
3.エンジェル
それぞれのデータ作成に要した時間は、およそ1時間といったところ。といってもその多くはページ番号振り(表紙等をカウントしないようにするのに苦労した)や特定ページのレイアウト変更等、一太郎の使い方に起因するものなので、慣れればもっと早くできそう。
そして入稿して、とりあえずそれぞれ1部ずつ発注して、それから待つこと6日間、ついに完成品が届いたのです! とここでその完成品の紹介の前に、気になる値段を。
値段は部数に寄らず同一で(1部からOK)、ページ数によって変わります。それぞれの値段(送料を除く)は、
1.除妖師 ¥642
2.殺人は、甘く切ない薔薇の香り ¥668
3.エンジェル ¥694
これにそれぞれ送料¥154がかかります。
それではお待ちかねの完成作を。まずは届いた状態から。
一冊一冊丁寧に梱包されていますね
次に表紙を。
ではページを捲ってみましょう。まずは標題。
くっきりはっきり、見事ですね。
ではいよいよ本文を。
上下2段組、ページ番号も左右の隅にきっちりと振られています。
そして気になるアレを。そう、ルビです。本文は10.5ポイントで少し大きめなので、なんとかなってくれていればいいのですが……
おーまいがっ! 見事です。
では次に後付けを見てみましょう。
本文の紙を、「ラフクリーム琥珀」という少し黄色っぽいのに変えたよ(少し高い¥694 ⇒ 722円)
それでは最後に裏表紙です。
秀逸なデザインが目をひきつけて放しませんね
今回はトライアルということで各1冊ずつだけ発注しましたが、次回はまとめて発注する予定です。本文の紙の種類も選べるので、少し黄色がかったやつに変えようかなとも思案中です。この辺りはまた続報にて。
おまけ
のぼりもつくったよ。(60cm x 180cm)
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