元来「文学」というものにまるで興味のない小生にとって、小説とは、エンターテイメント以外の何物でもない。ポジティブな感動、それだけがすべてなのである。その世界を極めているからこそ、浅田次郎さんや奥田 英朗さんを信奉してやまないのだ。気付かないうちに読者を引き込む絶妙な表現とリズム。細微に至り演出されつくした物語の舞台、そして心躍るダイナミックなストーリー。
インディーズ(と言えば聞こえがいいが、要するにアマチュア)作家の小生にとって、小説を書きそれを世に出すという行為の目的は、読者に感動を与えることである。(もちろん、いつかこれを生業にしたいという野望は捨ててはいないけれど) そんな私にとっての執筆の原動力は、読者の感動である。思えば今から2年前、小生が執筆を始めて初めての作品を数名の友人に披露した。彼らはこぞって言ってくれた。「面白いじゃないか」と。とても嬉しかった。そしてあれがすべての始まりだった。(もしかすると、大きな誤りの始まりだったのかもしれないが)
ここ最近は、まるで読者の反応というものに出会うこともなく、たまに目にするものは辛辣なものばかりであった。もちろん、それはそれで励みになる。いつかもっといいものを書いて感動させてあげるさ、と。しかしそれだけで寸暇を惜しんで続ける執筆活動には色がない。小生言わせればそれは、ストイックを楽しむマディストに近い自己陶酔にしか過ぎないである。
もう一度話を戻すと、今小生は、がぜんやる気にあふれているのである。それに加えて、緊張感もある。つまらない作品を出すわけにいかないな、という。これもまた、一つのやる気に他ならない。
ありがたい書評を投稿いただいた方に、この場を借りて感謝の言葉を贈りたい。
――失望させないように、頑張ります
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