2016年1月13日水曜日

新作のご紹介(発売はまだ少し先ですが)

 日毎に寒さの厳しくなる中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。といっても温暖化の叫ばれる今日このごろ、数年前、十数年前に比べればずいぶんとすごしやすくなったものですが。
 さて、最近はすっかり写真の魅力に取り憑かれてしまい、小説よりも撮影の方に時間を割きがちな小生ですが、ようやく次作の展望が見えてまいりました。ということで、本日はその作品の紹介をさせていただこうと思います。といっても初稿のできがすこぶる悪く、推敲に四苦八苦しているありさまで、出稿がいつになるのかいまだに予測不能な状況ではありますが……

題名


ミッドナイト・ブルー

作品概要

二人の男がいた。まったく異なる時空に生きる、二人の男が。
一人は、自分のことが想い出せないでいた。どうしてここにいるのか、どうして戦っているのか――
また一人は、すっかり生きる気力を失っていた。惰性で生きる怠惰な毎日、いったい何のために生きているのか――
あるとき、二人は夢を見た。お互いの世界の夢を……

過去と未来、夢と現実、
自由を失った世界、これから失おうとしている世界、
異なる二つの時空が交錯するとき、それぞれの世界が音を立てて変わり始める――

拝金主義に支配され、あらゆるものの価値が、いや人間の存在そのものの価値までもが、その「対価」で計られる世界、
プライバシーの保護を建前に、都合のいい情報操作に奔走する権力者たち、
そしてその罠に見事にはまりながらも、まるで気がつかない愚衆――
贅沢な暮らしと引き替えに失う自由、目先の享楽と引き替えに失う自由、知らないうちに侵食される自由……

一方の世界には、かつてヒーローがいた。自由を取り戻そうとして戦い、潔く散っていったヒーローが。
そしてまた一方の世界には、新たなヒーローが生まれようとしていた。失われつつある自由を守ろうとするヒーローが。

夢と現実の中で同時に進行する二つの物語――
しかしそれはけっして過去と未来ではない。
それぞれが独立した、まったく異なる次元の世界のドラマなのだ。

そしてそれぞれの世界がふたたび離れ始めたとき――

人々は思い出す。自由に思い、自由に行動し、そしてただ生きることの、歓びを。

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本作をジュリアン・アサンジ氏と、世の心あるハッカーたちに、敬意を込めて捧ぐ。

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ミッドナイト・ブルー
 前編:100ページ
 後編:270ページ
 ※40文字x16行換算


2016年1月2日土曜日

執筆中の新作のご紹介

アマチュア・フォトグラファーを目指して写真撮影に余念の無い小生ですが、いちおう小説の執筆も頑張りすぎない程度に頑張っております。
作品の内容はまだご紹介できるレベルにありませんが、パラレルワールドを題材にしたSFです。(前後編合わせて350ページ)
今日はその表紙をつくってみました。まだラフイメージではありますが、そのご紹介を。