ここのところすっかりカメラに夢中の如月ですが、今回は縮小光学系(フォーカルレデューサー)というものを試してみることにしました。
事の発端はオールドレンズで、以前もご紹介しましたように、かつて銀塩フィルム時代に活躍した古いレンズが今でも豊富に出回っています。しかもこれらはアダプターを介することで最新のデジタルカメラでも使用できるのです。
ところがマイクロフォーサーズという規格のカメラを使っている小生には、ひとつだけ大きな問題があります。それは「画角」です。35mm版のカメラ用につくられたこれらオールドレンズは、センサーの小さなマイクロフォーサーズで使用すると画角が1/2に狭まってしまうのです。言い換えれば2倍の望遠になるというこです。たとえば焦点距離55mmのレンズであれば110mm相当の画角に、135mmのレンズであれば270mm相当の画角になってしまうということです。
もちろん最初からわかっていればそれなりの焦点距離のレンズを買えばいいわけで、本来であれば問題はなさそうなのですが、そうではないのです。問題は広角での撮影が不可能に近いということです。なにしろ広角と言われる焦点距離24mmのレンズを使っても、48mm相当の、いわゆる標準画角になってしまうのです。
そんなことで悩んでいるうちに、小生はある記事を発見しました。これです。
なんと本来であれば2倍になるところを1.4倍程度で抑えることができるというではないですか。しかし記事で取り上げられている「フォーカルレデューサー」というアダプタはどれも高価でとても手が出ません。そんなわけでいろいろと調べているうちに、あるものを見つけました。
送料込みで13,800円。安い! いえ、貧乏な小生にとってはけっして安くはないのですが、他のものに比べるととても格安なのです。しかもそれを手に入れれば、手持ちのレンズ資産が2倍になるのです。
どういうことかと言いますと、たとえば小生は現在焦点距離55mmのレンズと135mmのレンズを所有しています。何もせずにこれらを使うと、35mm換算でそれぞれ110mm、270mmということになります。ところがフォーカルレデューサーを介することで、それぞれ77mm、190mmにもできるわけです。つまり、77mm、110mm、190mm、270mmの4本のレンズを所有しているのと同等ということです。
では前置きはこれくらいにして、さっそく購入した製品を紹介させていただきす。まずは箱です。
バリバリの中華系です。では中身を見てみましょう。
刻印が「M42-m4/3」だけのとても控えめな外観です。メーカー名すら刻印されていません。それではこれをSuper Takumar 55mm f1.8に取り付けてみましょう。
色合いや艶加減が似ているためか、まったく違和感を覚えさせません。それでは最後に試写と行きましょう。フォーカルレデューサーを付けない場合と付けた場合とで、まったく同じ位置から撮影してみます。
まずは付けない状態で。
次は付けた場合です。
あたりまえのことですが、しっかりと画角が1.4倍に拡がっているのがわかりますね。
ということで、今回もとても良い買い物ができました。
2015年12月12日土曜日
2015年12月5日土曜日
撮影倶楽部:オールドレンズを楽しむ
先日高価な標準ズームレンズ(LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8)を買ったばかりの駆け出しアマチュアカメラマンの小生ですが、ふとしたことから「オールドレンズ」なるものに興味を覚え、気になりだしたらもう止まりません、さっそく準備を整えることにしました。
ところでその前に、「オールドレンズ」とはいかなるものなのか? ご存じない方も多いかと思います。でも説明がメンドクサイのでこちらをご覧下さい。
安く楽しむオールドレンズ入門まとめ
おわかりいただけましたでしょうか? つまりそういうことなのです。
さいわいにも小生の保有するカメラ(Lumix DMC GX7)は「ミラーレス」ってやつで、オールドレンズを楽しむには最適なタイプなわけです。えっ、どうしてかって? 説明がメンドクサイのでこちらをご覧下さい。
マウントアダプターとは(マップカメラ)
おわかりいただけましたでしょうか? つまりそういうことなのです。えっ、わからない? こまったトンチキ野郎ですね。では少しだけ補足説明を。
古いレンズは現在のレンズとはカメラとの接続方式が異なります。だから間にアダプタを介さなければ物理的に繋がらないわけですが、じつはここで少々厄介な問題が生じます。それはレンズの取り付け面から撮像面までの距離の問題です。じつはこの距離は各フォーマットでそれぞれ厳密に決められており、それを守らないと正しく撮影することができないのです。距離が足りない分には間のアダプタで調整すれば良いのですが、長すぎるともはや手の施しようがありません。ところが都合の良いことに、ミラーレス・カメラはこのフランジバックがとても短いのです。だからたいていの規格のレンズはアダプタを介して使用可能になるというわけです。
話を先に進めましょう。ではなぜ小生がオールドレンズに興味を持ったのか。それはズバリ、予算です。オールドレンズといってもそのお値段はピンからキリまでありますが、安くすませようと思えばとても財布に優しいらしいのです。ほんとかよ…… この手のうまい話にはさんざん騙されてきた小生ですが、今回も騙されてみることにしました。そう、T芝ではありませんが、チャレンジです! でその結果は?
とてもお手頃でした!
今回小生がターゲットに決めたレンズの規格はM42というもので、フィルム時代にはかなり普及していたそうです。つまりレンズの選択肢がとても広いわけです。そしてその規格の中から選んだレンズが、Pentax Takumarというシリーズです。どうしてこれなのか? どうもこのレンズ、大変なヒット商品らしく、生産数が多いおかげでとても安く出回っているらしいのです。しかも写りも良いらしい。さっそくヤフオクで調べてみることにしました。で結果は――
よくわかりません
いや、安いには安いんですが、なにぶん古いレンズです。紹介文を読むと、かびが生えているだの、小傷があるだの、不安になるような文言がやたらと目につきます。まあ正直と言えばそうなんですが、今ひとつポチル勇気が湧いてきません。そんなとき、魅力的な文字が目に飛び込んできました。
驚くほどの美品。新品級の凄まじい光学性能!
まじかよ? しかも驚くほど安い。牛角で焼き肉を食べたと思えばこれくらいの出費、ということで思わずポチリました。そして他のだれも入札しないままにオークションは終了してしまいました。そう、落札です。ではいよいよその成果をご覧頂きましょう。以下が落札したレンズの詳細です。
型式:PENTAX SUPER TAKUMAR 55mm F1.8
落札価格:3,700円(送料込み)
ちなみにレンズの焦点距離は55mmですが、これを小生のマイクロフォーサーズ規格のカメラで使うと2倍の110mm相当になります。いわゆる中望遠ですね。
そして追加で、このM42マウントを小生のカメラに取り付ける為のアダプタもAmazonで買いました。
Neewer アダプターリング M42マウントレンズ マイクロフォーサーズシステムカメラマウント
レンズとアダプタの合計で、しめて4700円弱なり。こんなんで本当に映るんでしょうか?
写ルンです!
ではさっそく実物を見てみましょう。
では「驚くほどの美品」とやらを確かめてみましょう。
素晴らしい! チリひとつ見当たりません。ただ、全体に微かに黄色がかっています。調べたところ、どうやらこのレンズは「放射能レンズ」という別名を持っているらしく、なんでも酸化トリウムという放射性物質を含んでいるそうで、それがこの黄色の原因なのかもしれません。ただその黄色は非常に薄く、撮影には影響はなさそうに思えました。ではここから撮影サンプルのご紹介です。
まずはカメラに取り付けます。
それでは絞りを解放から少しずつ絞って撮影してみましょう。もちろんオートフォーカスなんて機能ははありませんから、マニュアルでピント合わせです。でも幸いにも、GX7にはピーキングを始めとしたマニュアルフォーカスのための機能が備わっており、そう難しいことではありません。
ヘリコプターだけではなんなので、少し外へ出てみましょう。
少し解像度が甘い感じですが、大昔のレンズとは思えない写りです。すでに同じSUPER TAKUMARの135mmを落札したので、届くのがいまから楽しみです。
ところでその前に、「オールドレンズ」とはいかなるものなのか? ご存じない方も多いかと思います。でも説明がメンドクサイのでこちらをご覧下さい。
安く楽しむオールドレンズ入門まとめ
おわかりいただけましたでしょうか? つまりそういうことなのです。
さいわいにも小生の保有するカメラ(Lumix DMC GX7)は「ミラーレス」ってやつで、オールドレンズを楽しむには最適なタイプなわけです。えっ、どうしてかって? 説明がメンドクサイのでこちらをご覧下さい。
マウントアダプターとは(マップカメラ)
おわかりいただけましたでしょうか? つまりそういうことなのです。えっ、わからない? こまったトンチキ野郎ですね。では少しだけ補足説明を。
古いレンズは現在のレンズとはカメラとの接続方式が異なります。だから間にアダプタを介さなければ物理的に繋がらないわけですが、じつはここで少々厄介な問題が生じます。それはレンズの取り付け面から撮像面までの距離の問題です。じつはこの距離は各フォーマットでそれぞれ厳密に決められており、それを守らないと正しく撮影することができないのです。距離が足りない分には間のアダプタで調整すれば良いのですが、長すぎるともはや手の施しようがありません。ところが都合の良いことに、ミラーレス・カメラはこのフランジバックがとても短いのです。だからたいていの規格のレンズはアダプタを介して使用可能になるというわけです。
話を先に進めましょう。ではなぜ小生がオールドレンズに興味を持ったのか。それはズバリ、予算です。オールドレンズといってもそのお値段はピンからキリまでありますが、安くすませようと思えばとても財布に優しいらしいのです。ほんとかよ…… この手のうまい話にはさんざん騙されてきた小生ですが、今回も騙されてみることにしました。そう、T芝ではありませんが、チャレンジです! でその結果は?
とてもお手頃でした!
今回小生がターゲットに決めたレンズの規格はM42というもので、フィルム時代にはかなり普及していたそうです。つまりレンズの選択肢がとても広いわけです。そしてその規格の中から選んだレンズが、Pentax Takumarというシリーズです。どうしてこれなのか? どうもこのレンズ、大変なヒット商品らしく、生産数が多いおかげでとても安く出回っているらしいのです。しかも写りも良いらしい。さっそくヤフオクで調べてみることにしました。で結果は――
よくわかりません
いや、安いには安いんですが、なにぶん古いレンズです。紹介文を読むと、かびが生えているだの、小傷があるだの、不安になるような文言がやたらと目につきます。まあ正直と言えばそうなんですが、今ひとつポチル勇気が湧いてきません。そんなとき、魅力的な文字が目に飛び込んできました。
驚くほどの美品。新品級の凄まじい光学性能!
まじかよ? しかも驚くほど安い。牛角で焼き肉を食べたと思えばこれくらいの出費、ということで思わずポチリました。そして他のだれも入札しないままにオークションは終了してしまいました。そう、落札です。ではいよいよその成果をご覧頂きましょう。以下が落札したレンズの詳細です。
型式:PENTAX SUPER TAKUMAR 55mm F1.8
落札価格:3,700円(送料込み)
ちなみにレンズの焦点距離は55mmですが、これを小生のマイクロフォーサーズ規格のカメラで使うと2倍の110mm相当になります。いわゆる中望遠ですね。
そして追加で、このM42マウントを小生のカメラに取り付ける為のアダプタもAmazonで買いました。
Neewer アダプターリング M42マウントレンズ マイクロフォーサーズシステムカメラマウント
レンズとアダプタの合計で、しめて4700円弱なり。こんなんで本当に映るんでしょうか?
写ルンです!
ではさっそく実物を見てみましょう。
左がレンズで、右がアダプタです
では「驚くほどの美品」とやらを確かめてみましょう。
正面から
裏から
素晴らしい! チリひとつ見当たりません。ただ、全体に微かに黄色がかっています。調べたところ、どうやらこのレンズは「放射能レンズ」という別名を持っているらしく、なんでも酸化トリウムという放射性物質を含んでいるそうで、それがこの黄色の原因なのかもしれません。ただその黄色は非常に薄く、撮影には影響はなさそうに思えました。ではここから撮影サンプルのご紹介です。
まずはカメラに取り付けます。
レトロなデザインのGX7に見事に調和していますね
それでは絞りを解放から少しずつ絞って撮影してみましょう。もちろんオートフォーカスなんて機能ははありませんから、マニュアルでピント合わせです。でも幸いにも、GX7にはピーキングを始めとしたマニュアルフォーカスのための機能が備わっており、そう難しいことではありません。
ヘリコプターだけではなんなので、少し外へ出てみましょう。
少し解像度が甘い感じですが、大昔のレンズとは思えない写りです。すでに同じSUPER TAKUMARの135mmを落札したので、届くのがいまから楽しみです。
2015年11月29日日曜日
横浜赤レンガ倉庫は早くもクリスマスモード
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