作品:ハンター
期間:9月27日(PM5:00)~9月30日(PM5:00)
「優しい悪魔」と並んで小生の作品のなかでは最も読まれている作品になります。
約440ページの長編ですが、飽きることなく読んでいただけるものと自負しております。
この機会にぜひご高覧いただきたく。
【作品紹介】
今からおよそ70年前、ナチスドイツで恐るべき秘薬が開発された。
おぞましい人体実験を経て生まれたその秘薬は、いつしか世界のすべてを変えてしまった。誰に知られることもなく密かに――
そして現代。とある学者がその秘薬の謎を突きとめる。金城涼子、若き女医学者である。
その一方で、一人の男が彼女の殺害を依頼される。鮫島竜二、一匹狼の殺し屋だ。
しかし一介の学者の、しかも法外な報酬を伴う殺害依頼。そのことに疑問を感じた竜二は、こっそりと学者の身辺を探り始める。
そんなおり、彼は一人の青年と出会う。間宮翔太。幼い頃の虐待でその半身を醜いケロイドで覆われた、金城涼子の幼馴染みだ。竜二はなぜか翔太に心を惹かれる。そして彼と行動を共にするうちに、竜二は殺害依頼の先に隠された巨大な闇の存在に気づき始める。
「なにかがおかしい……」
竜二と翔太、そして涼子は、その暗い闇の正体を突きとめるべく、共に協力し合いながら走り始める。
そしていよいよその闇の正体にたどり着いたとき、彼らの心は激しい怒りと憤りに襲われた。
――そこには、この世の貧富の差を増長し、人々の心を退廃させた諸悪の根源があった。
「ぜったいに許せない……」
こうして彼らの、あまりに無謀な、この上ない怒りに突き動かされた、激しい戦いの幕が切って落とされた――