2013年10月22日火曜日

KDPでの無料キャンペーンの効用

 先週の土曜日の会社のボーリング大会での奮闘が災いし、今頃になって腰痛に苦しめられている、運動不足の老いたオタクです。

 さて、今日も前回に引き続きKDPに関するお話を少しばかり。テーマは、無料キャンペーンです。

 ところで、読者の皆さんは無料キャンペーンでダウンロードした本をどうされていますか? ぜんぶ読んでいる?

それは素晴らしい、読者の鏡です

 でもそういう人は、実はあまり多くはないんじゃないでしょうか? 実際、僕もそうです。というか、ほとんど読みません。仮に読んだとしても、たいていは途中で放置してしまいます。面白くないから? いいえ、違います。

貧乏性だからです

 無料だとついついダウンロードしてしまう。でもそこでもう満足してしまって、読まないうちに書庫にたまる一方。でもお金を出して買った本は違います。勿体ないからと、多少面白くなくても最後まで読もうとする。そして読んでいるうちに次第に面白くなってくることもしばしば。その頃には無料でゲットした本のことなんてすっかり忘れてしまっている。埃は被らないけれど、メモリを食いつぶすただのゴミとなっているわけです。
 つまり、僕たちが無料キャンペーンをやっても、そして何百ダウンロードされたとか言って喜んでいても、実はそれを読んでいる人はほとんどいないのです。

じゃあ、無料キャンペーンなんて意味ないじゃん

 ふうっ・・・あなたは個人出版の厳しさが何もわかっちゃいませんね。いいですか、何もしなければ一冊も売れないこともあるのです。運良く書評のサイトに取り上げていただければ別ですが、これだけ個人出版が増えてくると、それすらも狭き門です。

だから無料キャンペーンなんです

 仮に400部ダウンロードされたとすれば、そしてもし10人に1人くらい奇特な方がいたとすれば、その本は40人くらいの方に読んでいただけることになるのです。
 しかも無料キャンペーンの効果はそれだけじゃありません。というか、こっちの方が重要です。それは、キャンペーン終了後に一時的に本がたくさん売れるということです。これはとても重要なことです。なにしろ有料で売れるわけで、おそらく貧乏性に違いないその読者たちは、その本を最後まで読まれることでしょう。

失礼だろう

 すみません、つい口が滑ってしまいました。

 ところで、無料キャンペーンンをやった後にどうして本が売れるのでしょうか? 最初は僕も不思議でなりませんでした。実はいまだにはっきりとはわかっていないのですが、その答えは、ランキングアフェリエイトさんにあるような気がします。

 無料キャンペーンで販売数が上位に食い込むと、アマゾンでのランキングが上がります。そして上位ランクの本は、アフェリエイトさんの目に留まり、突然のように露出が増えるのです。そして露出が増えると売上げが増し、書評サイトに取り上げられる可能性も高まります。こうなると、もうウハウハです。でも勘違いしてはいけません。

決してあなたの作品が評価されたわけじゃありませんから

 ただ目立っただけなのです。そしてここで調子に乗っていると、その後の反動に再起不能なまでに打ちのめされるハメになります。2週間もすればまったく売れなくなり、しかも、もしあなたの作品が駄作であったとしたら、もう二度とその人はあなたの本は読まなくなるでしょう。それどころか、お金を払って、しかも貴重な時間を費やして、場合によってはあなたへの殺意が芽生えるかもしれません。

それ、おまえだな――まちがいなく

 ・・・だから後で後悔しないように、無料キャンペーンは自分の一番の自信作でやった方がいいと思います。それで駄目だったなら、あきらめもつくというものです。

 僕なんて、いったい何度諦めをつけたことでしょう。でも結局は諦めきれずに、サルのように同じことを繰り返しているわけです。そのたびに読者を怒らせ、きっと巷には、僕への殺意が溢れ返っているに違いありません。

 出来るだけ外出を避け、どうしても、というときは、なるべく明るくて人通りの多い道を選ぶ今日この頃です。

0 件のコメント :

コメントを投稿