2013年12月12日木曜日

個人出版が成功する一つの形 ―幻夜軌跡さんの新作に思う―

 年末になり仕事もあれやこれやと忙しくなってきた最中、目覚まし時計の騒音の件で娘と大喧嘩をしてしまい、心身共にボロボロの如月です。さて、今日は僕の話を聞いていただく前に、このブログを読んでいただきたいと思います。幻夜軌跡さんのブログです。

幻夜軌跡のブログ(のぎのぎ出版) 『疎外』アップロードしました!

 幻夜さんの新作発表のお知らせなわけですけれど、読む進めるうちに、僕には個人出版のあるべき未来の姿が見えてきたような気がします。キーワードは、以前にもブログで申し上げた『品質の担保』です。

 執筆の後しばらく時間をおいて自分の作品を読み返すと、実はいろいろなことが見えてきます。それは構成の甘さであったり、文章の稚拙さであったり、あるいは不十分な状況描写であたりするわけです。しかし実はこの”しばらく時間をおく”という作業はとても無駄なことであり、決して必要ではないような気がするのです。一人でやろうとするからそうなるわけで、白紙の状態の第3者がいれば、リアルタイムでそれを実現できるはずです。

 僕はよくは知りませんが、商業出版の世界ではおそらくそれが当たり前のようになされているのではないかと推測します。そう、著者と出版社の担当の方との間でです。そしてそれが結局、作品の『品質の担保』に繋がっているのではないでしょうか。

 もしそうであれば、商業出版にあって個人出版に欠けている決定的なもの、すなわち『品質の担保』は、今回の幻夜さんのような試みによって補完できる可能性があると思います。

 商業出版のインフラを介さずに、フリーの作家推敲(校正)担当者イラストレーターが作品を仕上げ、そしてそれを世に出す。まさに電子書籍時代の一つのあり方のような気がしてならないのです。

 僕はオタクで対人関係が大嫌いな人間なので幻夜さんのようなチャレンジは出来ませんが、是非とも幻夜さんには成功していただいて、個人出版という世界の勝利の方程式を完成していただきたいと願うばかりです。

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