あいかわらず小説の売り上げはさっぱりですが、ブログのアクセス数がそこそこ伸びて、複雑な心境の今日この頃です。
さて、先日、感動的なニュースが世間を賑わせました。
濁流飛び込み、男児救出=中国人留学生、とっさに―大阪
中国人留学生が溺れていた小学生を助けたという話です。しかも台風の影響で増水した、濁流でうねる川に飛び込んでです。とても出来ることじゃありません。というか、ほとんど自殺行為に近いでしょう。このニュースを見て色々と思うことのあった人も多いと思いますが、小生もその一人です。
極力、政治的な話題には触れないことにしている小生ですが、今日は右足のつま先だけ、ほんの少しそこにさわってみたいと思います。
さて、小生のように長く生きてきたじいさんにとっては、今の両国、つまり日本と中国とのぎくしゃくした関係が、不思議でならないのです。かつてはお互いをリスペクトし合い、それぞれの発展を心から願っていたあの両国が、どうしてこうなってしまったのでしょうか?
もちろんその理由は、皆さんもよくご存じのとおりです。えっ、知らない?
とても残念です……
でも、心配なさることはありません。なにしろ、うちのバカ家族もいっさい知りませんから。
さて話を戻しましょう。両国の関係が悪化した理由として一般的に言われているのが、24年前に起こったあの事件です。そう、”てんあんもん”事件です。あの事件以来、民衆の暴動を恐れた中国政府は反日教育を徹底し、民衆の不満の矛先を内政から日本へ向けようとしたと言われています。いわゆるガス抜きってやつですね。その結果、ちょうどその頃教育を受けた子供たちが青年になり、日本に対する憤懣を露わにして、諸々の問題を起こしているというわけです。なるほどっ!とつい納得してしまいそうになりますが、ほんとうにそうなんでしょうか?
僕は違うと思います
たしかに反日感情を持っている人たちはいます。でもそうじゃない人たちもたくさんいるのです。じゃあなぜここまで? もしかすると、
問題は、僕たち日本人にあるんじゃないでしょうか?
どの国にも良い人もいれば悪人もいるでしょう。中国にしても同じに違いありません。ところが、邪心を持った一部の中国人たちの言動に過剰に反応し、その人たちと同じ土俵に乗って心ない発言や行動をしてしまう、そんな日本人がずいぶんと増えてしまったような気がします。
とても悲しいことです
邪悪な人たちの挑発に乗って愚劣な言動に走る――まさに飛んで火に入る夏の虫。まんまと悪意ある連中の罠に嵌っているようなものです。
そこでもう一度、あの素敵な記事の出番です。ここで皆さんに問いかけたい。仮にあなたが中国にいたとして、黄河の濁流にのまれている子供を見たとき、川に飛び込めますか?
僕は、ノーです
田舎にいた幼少時代はカッパと称された僕でさえ、とてもそんな勇気はありません。それをやってのけた中国人青年。素晴らしいではないですか。そして、皆で感謝と、尊敬の念を送ろうじゃないですか。実は今日、僕が言いたかったのは、このことなのです。
アラを見つけて罵声を浴びせるよりも、良いところを見つけて賛辞を送ろうよ。でも、同じことを相手から期待するのはやめようね。
きっと相手も変わります。いや、そう思っている人たちがきっと彼らの周りを変えてくれます。そう思える優しさこそが、世界に誇れる、
日本人の美徳
だと思うのです。
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