2013年9月6日金曜日

スマホなんてもう過去の遺物、未来のガジェットを切る!

 大胆なタイトルにしてみました。まったく売れないSF作家が口にする言葉とはとても思えませんが、本人はいたって本気です。

 だからダメなんだよ――

 何かおっしゃいましたでしょうか? 年老いると、都合の悪い声が聞こえなくなってしまいます。

 さて、昨日来、世間はドコモとAppleの不倫の話題で持ちきりのようですが、僕にはまるで興味がありません。なぜなら、スマホそのものがもう過去の遺物になりつつあると感じているからです。
 かつてメインフレームがミニコンに取って代わられ、さらにそのミニコンがパーソナルコンピュータに取って代わられたように、オールインワンのガジェットであるスマホは、今後、機能分散したよりシンプルなガジェットたちにその市場を奪われるに違いない。そう考えているわけです。だから僕には、ドコモのニュースよりも、サムスンのスマートウォッチの発表の方が、遙かに興味深いものでした。

 http://wired.jp/2013/09/06/samsung-galaxy-gear-smartwatch/

 まあ、売れないでしょう。機能を詰め込みすぎです。タブレットと連携して電話だけできればいいのに――なんて僕の勝手な要望は置いておいて――この製品の登場は、ウァラブルコンピューティングの時代の幕開けを暗示しているように思います。

 おそらくこれから後を追うように、他社から類似製品が山のように発表されるでしょう。そして次第に求められる形に収束していき、最終的にはとても便利なガジェットになると思います。そしてそのときには、もうスマホには電話機能はいらなくなるでしょう。電話機能のないスマホはもはやスマホとは呼べません。強いて言えば、スマ、でしょうか。

 大変失礼いたしました

 しかし、スマホの仕事を奪うのはスマートウォッチだけではないかもしれません。写真や動画を撮る、これはスマートグラス(グーグルグラス)の出番ですし、そのスマートグラスがあれば、ちっちゃな液晶も、眼前に広がるでっかい画面に変わるわけです。

 もしかすると、キーボードの代わりになるセンサーつきの手袋――スマートグラブ――なんてものも登場するかもしれません。ちなみにこれは、僕の小説”除妖師”に登場します。読めとは言いません。ぜひ読んでみてください。

 姑息な宣伝もいい加減にしろよ

 大変失礼いたしました……。

 けっきょく何が言いたいのかというと、聞く、見る、話す、触る、と言ったそれぞれの人間の基本動作をサポートする機能は、それをするのに最も便利な場所(耳の近く、目の近く、口の近く、手の近く)で、しかもさりげなく(シンプルで遅滞なく)動作することが望まれるでのではないだろうか、と言うことです。

 今のスマホ人気は物珍しさに支えられている嫌いが多分にあり、そろそろ皆はそれに疲れ始めていて、これからは、本当につかいやすく便利な物へとその嗜好を変えるのではないか、そう思うわけです。

 では最後に。明日は土曜日というのに出勤日。とても辛い。そしていつも思うのです。

 僕が本当に欲しいのは、素敵なガジェットよりも、ドラえもんのコピーロボット

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